第159号:”これだけは知っておくべき”生産性を上げる3つのマインドイノベーション
市場の縮小に人材不足と、経営環境はますます厳しくなっています。
このような時代の経営には、生産性の向上が絶対条件と言えるほど重要な課題となります。生産性向上のために各企業は様々な取り組みを行っていますが、なかなか結果につながっていないのが現状のようです。
そこで、知っておくべき3つのマインドイノベーションについてお話しします。
結果につながる!生産性向上のマインドイノベーション
まず1つ目は、無意味な安売りをしないこと。
当たり前のことなのですが、意外にできてない企業が多いです。あなたは自社の適正利益率を明確にしていますか?
高騰する人件費やその他の固定費を考えると、採算の合わない価格で販売をしているケースは少なくありません。
自社の適正利益率をシミュレーションして、生産性目標を達成するための利益率を明確にしておきましょう。
2つ目が、無意味な過剰サービスをしないこと。
ビジネスには必ず繁忙期と閑散期があります。閑散期は顧客が離れてしまわないかと不安になり、ついつい過剰サービスをしてしまいがちです。繁忙期や忙しい日にはできないようなサービスをしたり、人によってサービスレベルがバラついたりします。過剰サービスは、サービスの再現性を阻み、顧客不満足につながりやすくなるのです。
お客様からしてみれば
「前回はやってくれたことをなぜ今回はしてくれないのか」
「あの人は対応してくれたのに、なぜこの人はしてくれないのか」
と不満や不安に感じます。その結果、お客様のリピート率は下がってしまうのです。お客様のリピート率は生産性を向上するためにはとても重要なことなのです。
安易なリスクヘッジは、自社に新たなリスクを作る
3つ目は、安易なリスクヘッジをしないこと。
先行きに対する不安から、トレンドの商品を取り入れたり、新規事業に手を出したりする企業が多くあります。しかし、リスクヘッジのために行う行動は経営の複雑化につながり、顧客のニーズに鈍感になってしまいがちです。ニーズが多様化している現代においては、自社の顧客を絞り込み、その顧客の潜在ニーズまで理解することで価値を提供することができます。そしてその価値が伝わることで選ばれ続けることができるのです。
安易なリスクヘッジは、自社に新たなリスクを作ることになりかねないので注意をしましょう。
いかがでしたか、あなたもうっかりやってしまっていることありませんか?
市場が縮小していく時代です。その中で経営していくためには、今までの当たり前を疑うことから始めることが重要です。
1つでも、自分に当てはまるなと思った人は、まずマインドイノベーションから始めましょう。
画像引用:photo AC