第148号:一流の経営者は実践にこだわる、二流の経営者は知識にこだわる
経営者が学べば学ぶほど、スタッフとのギャップが広がり、学んだことが成果につながらないと悩む経営者さんがいます。
一方で、学んだことをどんどん現場に落とし込み、早いスピードで改善していく経営者もいます。
この違いはどこにあるのでしょうか。
それは、経営者が経営の目的を明確にしているか否かの差です。
経営者の学びとは
経営の目的とは「理念」「ビジョン」「ミッション」のことです。
経営の目的が明確な経営者は、その目的に向かって活動を行っています。その活動において不足したスキルを補うために学びます。現場での実践を常に考えているため、学んだことが「理念」「ビジョン」「ミッション」の達成につながっているのです。経営者の学びが会社の目的とつながることで、会社の改善スピードも上がり、会社全体のモチベーションも上がっていきます。
学んだことを現場に落とし込めないと悩む経営者は、目先の売上げのために学んでしまっているのです。そうした場合は学ぶことに対して一貫性がなく、知識を身に付けることで満足してしまうのです。
そのような経営者が何かを学んでくると、学んだ後、急に難しい言葉で理想論を話し始めたりします。そうした行為は、現場スタッフにしてみれば現場の問題とあまりにかけ離れているため、心の距離を離してしまい、結果、経営者は信頼を失ってしまうのです。そこでさらに経営者が学んできたことを現場に落とし込もうとすれば、活動のブレに拍車をかけ、どんどん現場を混乱させてしまうのです。
学ぶことが落とし込めないと悩む経営者は、まず「目的」を明確にすることが重要
世の中の変化のスピードは、今後ますます速くなっていきます。それに伴い、消費者ニーズや働き方の多様化も一気に加速します。
学ぶことが落とし込めないと悩む経営者は、まず「目的」を明確にすることが重要です。
実践において最も重要なことは「仕事の手順」なのです。
結果の出せる経営者は「仕事の手順」をよく理解しているのです。
仕事の手順は「目的の追求」→「現場の課題発見」→「課題の改善」の順で行うことが重要です。
あなたは、仕事の手順を理解して学んでいますか?
もう一度、自分の仕事の手順について考え直してみてください。
画像引用:photo AC